#スキンケア

一体何が違う?オーガニック、ビーガン、ビオ、クリーンビューティの本当の意味

16 Apr 2021

化粧品成分検定上級エディターが監修リコマリンク編集部

最近コスメ業界でよく耳にする「クリーンビュティー」皆さんはちゃんと理解していますか?同様にオーガニックやビオ、ビーガンコスメなどナチュラル素材由来のコスメが色々ありますが、一体何が違うんでしょう?今回はその違いを分かりやすく解説していきます。

コスメ界を席巻するナチュラルビュティな横文字キーワード。皆さん正しく理解できてますか?

昨今のスキンケア業界では、オーガニック、ビオ、ビーガン、クリーンビュティーとナチュラルビュティーな横文字が連発しています。 化学物質や薬品を取り除くと○○フリーと表示されたりもしますが、皆さんはこの情報を正しく把握できていますか?

少し前までは「オーガニック」「有機栽培」と謳われると自然由来だからお肌に優しい、敏感肌でも安心して使える。といったイメージがありましたが 昨今の「ビオ」「ビーガン」そして「クリーンビュティー」となってくると、自然由来のアイテムなのだろうけど、もうこの違いが何なのかさっぱりわかりません。

今回はそんなキーワードを正しく理解して、コスメ選びの参考にしていただけると幸いです。 それでは早速お勉強していきましょう。

「オーガニックコスメ」って何?

オーガニックコスメはビオやビーガンコスメよりも割と聞き慣れている方も多いかもしれません。 化粧品でも食品でも「オーガニック」という言葉は「有機栽培」という意味で、化学合成農薬や化学肥料に頼らず有機肥料によって土壌の持つ力を活かして栽培する農法のことを指します。

そして「オーガニックコスメ」は、農薬や化学肥料を使わずに有機栽培された植物からできた成分が主原料であるコスメを意味します。肌本来の「力」や「バランス」を取り戻すことを目的としているのがオーガニックコスメの特徴です。

ですが、オーガニックコスメには有機成分○%以上というような基準が無いため、合成成分が配合されていたとしても1%でも有機栽培された植物からのコスメ原料が使われていればオーガニックコスメと名乗ることができるのが現状です。

また「オーガニックだから肌に優しい、負担をかけない」といったイメージが持たれがちですが、植物の持つパワフルな成分がダイレクトに肌に働きかけるので、人によっては刺激と感じたり、成分が肌に合わなかったりすることもあります。 ですのでオーガニックだからといって『全部、絶対に安心』とは言い切れません。

リコマ編集部

「オーガニックだから安心」というキーワードをこれまでよく耳してきましたが、正しい知識を持つと誰にとってどう安心なのか解釈が変わりますよね。オーガニックという言葉を何でも鵜呑みにしてはいけないということですね。

セレブもこぞって愛用する「ビーガンコスメ」って何?

まず「Vegan(ビーガン)」とは、食生活で動物由来の成分が含まれる食物を食べない完全菜食主義のことを意味します。

なので「Vegan(ビーガン)コスメ」は動物由来の成分を一切使用していないコスメのことを指し、例えば、卵、乳製品、ハチミツなども成分として含むことも許しません。 また「VeganCosmetics(ビーガン)コスメ」は製造過程においても動物実験を行っていないことも条件となっており、製造、成分において 魚や虫などを含むすべての動物から独立した存在であることがヴィーガンコスメの絶対条件となります。

ブランドによっては動物の生息場所を侵害して原料を確保することもNGとしています。 ただしこれらは動物由来のものを使いませんが、石油系や合成成分を一切含まないというわけではなく、また使う植物も有機栽培かどうかということには こだわらないようです。とにかく動物性のものを使わないということだけがルールです。

ちなにみ最近よく聞く「BIO(ビオ)」コスメ」って何?

「BIO(ビオ)」とはビオロジックの略で、フランス政府が認定した有機農産物に与えられる称号です。 そして「ビオコスメ」はフランスのオーガニック認定団体が認定したコスメに与えられ、認定をうけるものは成分の合計95%以上が天然由来、成分の合計10%以上がオーガニック原料、合成香料、着色料、防腐剤を使用しないなどの厳しい基準が設けられています。

ですが一方でビオコスメは100%天然で無くてもよく、逆に天然成分であるがゆえにアレルギーを持っている方は気をつけなければいけません。

こうしたことから、「BIO(ビオ)コスメ」はフランスの厳しい基準をクリアした自然派コスメで、「Vegan(ビーガン)コスメ」は動物由来のものを一切使わないコスメという様子です。 どちらにおいても言えることは植物由来であることをベースにしたコスメではありますが、純粋な100%のBIO商品、石油系も含まない100%のVegan商品がほしい時にはそれぞれの認定は100%の純度を保証するものではないので、自身で確かめて購入する必要があります。

最新キーワード!「クリーンビュティー」って何?

昨年よりよく耳にするようなった「クリーンビューティー」は人にも環境にもやさしくあるべきというムーブメントがアメリカや欧米を中心に広まり、健康や環境に害のある成分を使用せず、環境や社会、動物に配慮された美容アイテムを指します。

SDGS(持続可能な社会)のためにクリーンビューティは成分に加え、製造から販売に至るまでに地球環境に配慮し、そして社会貢献に取り組む活動を行うなど、これまでの美容業界の多様な問題を解決するために誕生した考え方です。 ただ最近に発生した概念なので世界共通の定義もルールも無いのが現状のため、各ブランドによってその考え方が様々でばらつきがあります。

ただどのブランドでもクリーンビュティーを謳う時点で人と環境に負担をかけない製品を作る努力をしているので、その配慮の差はありますがクリーンビュティーなアイテムを選ぶことが環境と社会に貢献につながると言えます。

キーワードを理解して自分にあったコスメを選びましょう

いかがでしたでしょうか? コスメにおける「オーガニック」「ビオ」「ビーガン」そして「クリーンビュティー」の定義を見ていくと、100%天然なものは存在せず、安全安心に使えるといったことも、誰にとって安全なのかを商品購入前にきちんと調べる必要があります。

そのアイテムが自分に合うかどうかは自身できちんと調べて、何事もキャッチコピーを鵜呑みにしてはいけないですね。 是非皆さんのコスメを購入するときの参考にしてみてください。

#美容用語 #クリーンビュティー #オーガニックコスメ #ビーガンコスメ #ビオコスメ #ビュティー用語がよくわからない #ナチュラルケア #トレンドワード  #記事作成にあたり掲載画像の一部を公式サイトより参照させて頂いています。